2024年03月18日

選挙活動の電話にオートコールは使える?メリットとデメリット、活用事例を紹介

選挙活動の電話にオートコールは使える?メリットとデメリット、活用事例を紹介

選挙の期間には、さまざまな選挙活動が行われます。選挙カーによる街宣や街頭演説の他、投票をお願いする電話も、法律により保護された選挙活動のひとつ。電話での選挙活動においては、自動音声を不特定多数の有権者に自動発信できる「オートコール」が導入・利用されています。今回は、架電による選挙活動の課題をふまえつつ、オートコールを活用するメリット・デメリットと活用事例を紹介していきます。

選挙の架電業務における課題とは

電話による選挙活動は法律で許可された選挙活動のひとつです。有権者一人一人に直接アプローチできる点では電話は効果的ですが課題もあります。

人の手では架電件数に限界がある

電話による選挙活動は、有権者に直接訴求できる一方、架電対象の母数が多すぎて対応しきれない弱点があります。これは、マスメディアや調査会社が実施する電話による世論調査・出口調査でも同様に言えることです。

国政選挙はもちろん、地方選挙であっても、選挙区ごとの有権者の数は膨大で、数十万人規模にのぼることも少なくありません。それに加えて選挙活動には定められた期間(立候補の届け出受理後から投票日の前日まで)があるため、人の手による架電では有権者全員にはとてもアプローチしきれない可能性があります。

人による通話だと時間や手間がかかる

電話による選挙活動を人の手で行う場合、1件あたりの通話に時間がかかることも課題です。

かける側からすると、できる限り多くの人に投票を促したいので、1件あたりの通話にあまり時間をかけたくはありません。しかし、電話を受けた側は黙って聞いてくれるとは限らず、質問や世間話などの会話をすることもあります。人によっては、政策に対する意見やクレームをしてくる可能性もあるのです。トークスクリプトを作っても、必ずしもトークスクリプト通りに会話が進まない可能性も大いにあります。

このように会話だと終話まで時間がかかると同時に、1件あたりどれくらいの時間がかかるか読めないところも課題といえるでしょう。

有権者から警戒されやすい

選挙活動の電話は、有権者から警戒されたり、煙たがられたりすることもあります。電話による詐欺が多い昨今では、突然知らない番号から電話がかかってくることは、それだけで警戒対象です。ある程度見込みのある架電対象のリストに絞って架電しても、たまたまタイミングが悪く迷惑がられたりする可能性はあります。架電によって立候補者の印象が悪くなっては本末転倒です。

選挙の架電業務にオートコールを導入するメリット

人の手による架電では上記のようにさまざまな課題に悩まされることになってしまいます。そこで、電話による選挙活動におすすめなのが「オートコール」です。

オートコールとは、架電リストの電話番号に対して自動で発信し、あらかじめ録音しておいた音声を自動で流すことができるシステムのこと。選挙活動にオートコールを活用すれば、上記の課題の多くを解決できます。ここでは、選挙の架電業務にオートコールを導入するメリットを紹介していきます。

自動発信により、短期間に大量の架電が可能

オートコールを使えば短期間に大量の発信ができます。オートコールの自動発信は、リストの電話番号に対して1件1件自動発信していきますが、応答がなければすぐさま次の電話番号へ自動で架電してくれるので、人の手で架電していくよりも遥かに多く架電できます。少しでも多くの有権者にアプローチしたい選挙活動において大変役立つ機能です。

自動音声とプッシュ操作でやりとりを完結できる

オートコールは自動音声を流すことで余計な会話が発生することがなくなる分、1件あたりの通話時間を最小限に減らせます。

たとえば、選挙におけるマニフェストを訴えたいのであれば、簡単な自己紹介から実施したい政策の詳細、投票のお願いなどをあらかじめ録音しておき、その録音音声を受話者に向けて流すことが可能です。世論調査や出口調査など有権者からの回答を必要とする場合でも、自動音声に対する回答をプッシュ番号に紐づけることで、プッシュ操作のみでやりとりを完結させることができます。

事前準備にはある程度の時間や労力がかかりますが、一度システムを組んでしまえば、選挙期間中ずっと自動で選挙の架電を続けることができます。

人が介在しないことで警戒心やストレスを減らせる

オートコールは自動音声を流すので、よく知らない人からの会話と違い、警戒心が和らぐ効果が期待できます。自動音声であれば、人と違って都合のいいように誘導される心配がないからです。選挙で訴えたい政策を伝えるだけの自動音声による通話であれば、そのまま聞き続けるか電話を切るかを有権者が心理的負担なく選ぶことができます。

世論調査や出口調査の場合は、プッシュ操作を使用し簡単に回答できることを冒頭で伝えることで、有権者に余計な負担がかかりません。また、選挙活動に関係のない世間話やクレームなどの余地がないため、発信側も心理的ストレスを抱えることがなくなります。

選挙の架電業務にオートコールを導入するデメリット

選挙の架電業務にオートコールを導入すると、以上のようにさまざまな面で合理的ではありますが、デメリットもあります。

人間味のある対応がしづらい

選挙においては、政治を任せるにあたって候補者の人間味は重要な要素です。あらかじめ録音された自動音声を流すだけのオートコールでは、用意した原稿をそのまま読み上げることも少なくないため、どうしても候補者の人となりが把握しづらい面があります。無駄な会話がない分、政策やマニフェストが正確に伝わる一方、投票行動につながると考えられる候補者の人間性を伝えるためには自動音声に工夫が必要です。

興味がない場合すぐに電話を切られてしまう可能性がある

自動音声を流すオートコールでは、電話を聞き続けるか切るかを有権者が自由に選択できるため、興味がなければすぐに電話を切られてしまう可能性があります。ただし、こうした行動自体が有権者の意思の現れともいえるので、データとして生かすことも可能です。

選挙でのオートコール活用例

ここからは、選挙活動におけるオートコール活用例を紹介していきます。

選挙活動の一環で自動音声をオートコール発信

選挙演説そのものや演説会の開催日程などを録音した自動音声を、多くの有権者に直接届けることにオートコールが活用されています。それにより、有権者に直接会わなくても候補者の認知度アップや、政策の訴求などを図ることが可能です。オートコールの大きな利点は、人による架電と違い大量に発信ができることです。その特性により、より多くの有権者に候補者の声を届けることができます。

効率の良い情勢調査

オートコールは選挙の情勢調査にも活用されます。情勢調査とは、有権者に対して行う選挙に関する事前アンケートのようなもので、選挙における争点や候補者別の支持度合いなどを把握するための調査のこと。オートコールは対象地域に対して短期間に効率よくアンケート回答を得ることができます。選挙の戦略・戦術を立てる上で、選挙の情勢調査は欠かすことができません。

事例3:選挙用ポスター等の掲示許諾

直接的な選挙活動ではなく、選挙において必ず発生する業務に対してもオートコールが活用されるケースもあります。

具体的には、選挙において支持者の自宅や公共施設などの敷地の壁などに政治活動用のポスターやのぼりなどを設置するための許可を得るための連絡に、オートコールを使うという方法です。自動音声で政党名とポスターを貼っていいかの問いかけを実施し、受話側はプッシュ操作で回答をすることで、効率よくポスター等掲示の許可取りを行っていきます。選挙においてポスターでのアピールは非常に重要で、間接的な選挙活動として欠かせないものです。

選挙活動でオートコールを活用しよう

以上、架電での選挙活動における課題と、選挙活動にオートコールを使うメリット・デメリットを具体的な活用事例とともに見ていきました。選挙活動にオートコールを使うことで、より多くの有権者に効率的にアプローチできることがわかっていただけたのではないでしょうか。

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