2024年02月26日

オートコールの活用事例。民間企業から行政まで。

オートコールの活用事例。民間企業から行政まで。

オートコールの導入によりオペレーターによる架電に比べ大幅な業務効率化が実現できるため、実際に様々なシーンで活用されています。今回は、実際に民間企業や行政におけるオートコールの導入事例を紹介します。

オートコールの活用事例

オートコールは定型的な情報伝達や回答獲得をゴールとする案件には非常に相性の良いソリューションです。実際の活用事例においても、そうした強みを生かし「顧客へ必要な情報を伝える」「顧客から定型的な回答を得る」目的で活用されています。それでは、オートコールの具体的な活用事例を紹介します。

顧客満足度調査などのアンケート

アンケート調査にオートコールを使用すれば、顧客への電話発信を自動で行ってくれるのはもちろん、顧客が電話に出た場合にも自動音声で必要な問いかけや説明を行ってくれます。顧客からは回答に紐づけられた番号をプッシュしてもらうだけで済むので、会話することなくコールが完結します。

オートコールは定型的な回答をあらかじめ用意できるアンケート調査と非常に相性が良いシステムです。プッシュ操作によって回答も明確になるので、効率的に正確な回答を集めることができます。

【具体的な事例】

衆議院議員総選挙の情勢調査において、オートコールシステムが活用された事例がありました。情勢調査とは、選挙の争点・候補者別の優勢劣勢を事前調査により判断するためのアンケートのようなものです。

この情勢調査は、対象市区町村に登録された電話番号から調査対象者を決定し、オートコールの自動音声による一斉発信が行われました。解散から投票日までのスパンが短く、候補者が出揃うのも直前になるなど慌ただしい中で、投開票日までに2,900万件の発信を実施し、120万件のサンプルを取得しました。

未収金や書類の未返送等にかかる督促業務

家賃の未払い、クレジットカードの口座引き落としができなかった場合などの督促、手続きに必要な書類の発送を促す催促でもオートコールが活用されています。

督促業務にオートコールを使用することで、電話のつながりにくい督促業務を効率化するとともに、対人での会話が減ることでオペレーターの負担を軽減できます。電話のつながりやすい時間帯に一斉に架電を集中させることも可能です。

【具体的な事例】

とある自治体では、水道料金を滞納している住民に対し、自動音声機能を利用したオートコールによる一斉発信による督促を行いました。これにより、水道料金の未納者のおよそ3割から、督促状発送前に支払いを受けることに成功しました。

具体的には、該当する水道料金未納者(納付書払いで期限までに支払いがなかった住民)に対し「○月分の水道料金のお支払いが確認できておりません。至急お支払いをお願い致します」といった案内をオートコールで実施。オートコールは督促状発送前に実施し、うっかり忘れている未納者に対する督促業務の削減に成功しました。

販促電話や営業電話などのテレアポ

オートコールは販促・営業を目的としたテレアポにも活用されています。たとえばキャンペーン、新規商品や新規サービス開始のお知らせなど、同じ内容の案内をする場合が向いています。また、顧客リストの電話番号が不通でないかを確認するのにも、オートコールを活用できます。

【具体的な事例】

太陽光パネルの販売施工で知られる企業では、新規客・見込み客の獲得を行う上で、自動音声によるオートコールシステムを導入することで、大幅な業務効率化を実現しました。

具体的には、太陽光パネルに関するサービスの内容説明や営業コールを含めた事前調査を自動音声による一斉発信に置き換えることで、1日の発信上限が1人あたり300コール程度が限界だったのが、オートコール導入により1日10万コールにまで上昇。

オートコールによる回答結果データも当日や翌日などにすぐさま取得できるため、見込み客に対してオペレーターがフォローコールを行うことで、効率よく業績を伸ばすことに成功しました。

選挙活動

選挙におけるマニフェストのお知らせや投票依頼などの選挙活動にもオートコールが活用されています。選挙活動ではより多くの有権者にいかにアプローチできるかが大切になっていくので、大量架電できるオートコールは向いています。

【具体的な事例】

候補者が街頭や演説会で行う演説をあらかじめ録音した音声を、オートコールし自動音声で流す事例がありました。このオートコールの実施後に行った情勢調査では、候補者の支持率が4.2%増加するとともに、該当候補者の所属政党の支持率もアップしました。「在宅率の高い曜日や時間帯、有権者が選挙に対する興味を一番高めると考えられる投開票日前日などにピンポイントで発信できる」というオートコールの利点が活きました。

クリニックやサロンなどの予約確認

クリニックの診療予約やサロンの予約など、予約の確認時にもオートコールが活用されています。予約日の前日もしくは数日前に、自動で予約内容をあらかじめリマインドすることにより、予約忘れや無連絡キャンセルなどのリスクを防ぐことが可能です。

【具体的な事例】

とある自治体では、ワクチン接種予約受付・確認・変更・キャンセルをオートコールで行える取り組みを実施。具体的には、自動音声によるオートコールを使用し、予約空き情報の確認や予約内容の確認を、自動音声で読み上げてくれるシステムを導入しました。こうすることで、高齢者を中心とした電話経由での予約・予約確認変更の効率化が実現。デジタル機器が苦手な層はスマホからの予約確認が難しいという課題がある中、オートコールを活用することで利用者の利便性が向上しました。

災害時やトラブル発生時の緊急連絡

緊急時には、定型的で正確な情報をより多くの人に伝える必要が生じるため、自動音声で大量架電が可能なオートコールは大いに役立ちます。災害時の警報や避難先情報の伝達はもちろん、相手が電話に出たかどうかもシステム上で確認できる点も強みといえるでしょう。

【具体的な事例】

東日本大震災で大きな被害を受けた東北の自治体では、大手携帯会社と提携して、災害発生時を想定したオートコールシステムを構築する次のような取り組みを実施しました。

・自治体から「どれくらいの住民が避難完了しているか」の報告をオートコールで各自治会や区長などに連絡する

・避難指示や避難完了から漏れている地域住民に対し、再度自治会組織や自主防災組織からオートコールによる避難の念押しや安否確認を実施する

高齢単身世帯への安否確認

増加している高齢単身世帯においては、常に孤独死のリスクがつきまといます。オートコールを使用することで、定期的な安否確認や何かトラブルが起きていないかの確認を効率的に行うことが可能です。複数の確認事項やトラブルの有無などを確認する際にも、会話を必要とせずプッシュ操作で回答できるシステムなので、耳が聞こえづらく会話によるコミュニケーションが取りづらい場合や、何らかの理由で会話がしづらい状況になっている人でも、気軽に行えます。

【具体的な事例】

とある大手携帯会社では、地域の寺院と協力し、高齢単身世帯を対象にした見守りサービスの実証実験を実施。寺院の檀家さんを中心とした1人暮らしの高齢世帯へ向けた安否確認をオートコールで行えるシステムです。

具体的には、高齢者の所持する固定電話や携帯電話へ、あらかじめ録音しておいた60秒程度の自動音声による法話(寺院の僧侶による説教)と、安否確認を目的としたシンプルな質問をオートコールで発信するというもの。プッシュ回答で異常がある場合にはご家族や地域の社会福祉団体等と連携が取れる仕組みも構築しています。

オートコールを活用して架電業務を効率化しよう

定型的な情報伝達やアンケート調査において、オートコールは非常に役立つシステムです。ソフトプラン株式会社では、格安で簡単に始められるオートコールシステム「発助」を提供しています。お客様の状況に合わせてご提案とお見積もりをいたしますので、まずはお気軽にお問い合わせください!

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