2025年11月10日

ソフトプランの開発における強みとCTI商品の特徴とは

ソフトプランの開発における強みとCTI商品の特徴とは

ソフトプラン株式会社はスマホ・固定電話とコンピュータを連動するシステムであるCTI商品の開発・販売を営む企業です。CTIとは電話とコンピュータを連動させる技術で、 一例としては飲食店や美容室へお客様から電話着信があったらその顧客情報がパソコンに表示されて電話対応が快適にできるような商品のこと。今回は代表の堺が、ソフトプランの開発における強みと、自社のCTI商品の特徴について紹介します。当社はスマホでかけ放題、録音をできるCTIであることを他社との差別化として商品開発を行っています。

モバイルと連動した開発力と安価でシンプルな商品が強み

 

CTI商品の開発をするきっかけ

最初の就職先は大手電気機器メーカーで、品質管理の仕事をしていました。本社品質管理部門へ配属され、グループ会社内へのISO9000取得支援や品質改善支援などを経験しました。ただ、本当は開発の仕事をしたかったということもあり、10年ほどでソフトウェアメーカーに転職。3社ほどで開発者として勤務する中でCTIに出会いました。25年くらい前だったと思いますが、当時は100万円以上するのが当たり前で、どんな企業でも気軽に導入できるというものではありませんでした。しかし、もっと導入しやすい価格で提供できるアダプターを見つけていたということもあり、「これを使えば簡単・安価にCTI商品を提供でき、多くの小さいお店にも喜んで頂けるのに」と考えていました。その後、3社目を退職するタイミングで、CTI商品を開発する会社をやろうと独立しました。

 

ソフトプランの商品開発の強み

ソフトプランのCTIは固定電話やIP電話回線にも もちろん対応していますが、起業初期から携帯電話と連動させたいというご要望をお客様から頂きました。25年前当時は携帯電話(ガラケー)と連動するCTIがほとんどなかったので、それに取り組むことで他社より少し先行できたかなと思っています。その後、2014年春頃に携帯電話の定額(かけ放題)プランが出てきたのをきっかけに、携帯電話との連動のニーズは特に高まり、スマホが登場した際にもこれまでの技術の蓄積があったのでスムーズに対応できました。モバイルと連動した開発力というところは強みになると思います。

また、他社のクラウド型CTI商品の多くはOEMやプラットフォームでコストがかかったり、多機能だったりで費用が高額になりますが、当社はOEM等ではなくほぼ全て自社開発しており基本機能に絞っているので、安価に提供できています。安くてシンプルなものをご希望されるお客様には当社の商品は合っていると思います。

ソフトプランの商品紹介

当社には現在7商品がありますが、このうち主な3商品についてご説明します。

 

電話営業支援テレアポシステム「おた助」

おた助はテレアポのシステムなので、個人宅へのテレアポをする営業会社さんによくご利用いただいております。目的としては効率よくテレアポをするというところになるんですが、当社に問い合わせをされるお客様の必須条件として「テレアポの通話内容を録音したい」というものが多く、おた助はAndroidスマホ録音にも対応した商品になります。

実はあまり知られていませんが、Androidスマホの通話内容を録音するのは技術的なハードルが高いです。現在、Androidアプリ開発者は通話録音機能を開発することができません。別途、電話アプリを開発・インストールして録音することはできますが、標準の通話アプリではないので「かけ放題」が使えず従量制の通話課金となってしまいます。

苦肉の策として録音できるスマホ用アタッチメントを提供している会社等もありますが、どの会社もスマホ録音には苦労しているはずです。その点、当社はガラケーの時代から長く開発してきた実績があります。「録音機能がありつつ、スマホのかけ放題も使える製品」ということでおた助をご評価いただいております。

https://www.splan.jp/otasuke/

 

オートコールシステム「発助」

この商品は架電リストをもとに自動発信・自動音声で電話アンケートを行うようなシステムです。見込み客の開拓の用途でご利用いただくお客様が多いですが、その時々で社会の動きに合わせたニーズも生じます。例えば新型コロナ禍の時期は、公演中止や延期をチケット購入者に電話連絡するためにオートコールを使うというお客様もいらっしゃいました。見込み客の開拓でいうと、火災保険を利用したリフォーム、あるいは空き家・空き地の買取の販促でご利用いただくお客様がいらっしゃいます。災害の増加や、空き家の増加は社会問題にもなっており、たくさんの人が興味を持つ商品・サービスに関して大量発信ができるオートコールは相性が良いのだと思います。不動産や遺品整理を扱う業者さんなど、発助を導入して売り上げが大幅にアップしたというフィードバックをいただくこともあります。単価が高い商材で効果を発揮しやすい傾向があります。

発助をご利用いただくお客様は、定額の「かけ放題」が適用できるオートコールを利用したいという方が多いです。おた助のところでも触れましたが、スマホのかけ放題を利用して大量発信できるサービスを提供している会社はあまりありません。また、従量課金だと通話料のコストが膨大になることをそもそも認識されていないお問合せも少なくありませんので、認知を広げたいと思っています。

https://www.splan.jp/hatsusuke/

 

ナンバーディスプレイ対応の顧客管理ソフト「てるの助」

てるの助は電話があった際にPCの画面に事前に登録していた顧客情報を自動表示できるシンプルな商品です。小売店、飲食店、理美容店、介護など、個人からの入電に対応したいお客様から多くご利用いただいております。交通が不便な地方でお年寄りからの電話予約を受けて運行する乗り合いの公共交通サービス(デマンド交通システム)や、お年寄りからの緊急通報のシステムに組み込んで利用していただいている事例もあります。

https://www.splan.jp/telnosuke/

社会のニーズにアンテナを張り商品開発をしていきたい

今後のビジョン

今後やりたいことの一つはAIを組み込んだ商品の開発です。これまで当社の商品はAIは搭載していませんでしたが、IP電話回線に限らず携帯電話も含め、AI自動音声で対応できるように商品の開発やアップデートを計画しています。

また、これまでテレアポやオートコールという電話によるアウトバウンド営業でのご利用が多かったのですが、今後難しくなっていくと考えています。そのため、今後は既存顧客に対してアフターコールするような商品開発も進めていきたいです。

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